小樽の高速道路ウォーキングに参加してきました

こんにちは、にぐなぐICという名前で活動している者です。

真面目にブログを書くのは初めてでございます。

 

9月30日に、北海道ツアーズ様とNEXCO東日本様のコラボレーション企画のバスツアー

「未踏の高速道路をウォーキング&定番グルメ満喫日帰りツアー」

に参加してきました。

 

 

 ツアーの内容

名前の通り、まだ建設中で開通していない高速道路を歩き、その周辺のグルメを堪能するというツアーなのですが、僕が参加した理由はもちろん高速道路を歩いて見たかったからでございます。

あの高速道路を歩けるんですよ!?高速道路好きの僕にはたまらないイベントですよね。

今回歩いた区間は、北海道横断自動車道後志自動車道)の小樽JCT~小樽塩谷ICの区間のほんのわずかのトンネルや橋梁です。

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小樽JCTから小樽塩谷ICを経由し、余市ICに至る23.4kmの区間が、北海道横断自動車道における事業区間として、建設が進められています。ほとんどの区間山を貫く形となり、海沿いを走る国道5号とは対照的です。特に、小樽市内では、夜景で知られる天狗山の下を「天狗山トンネル」が貫いています。

ちなみに、余市IC以南についても、北海道横断自動車道倶知安余市道路)として倶知安付近まで計画されています。倶知安以南は…黒松内へ向けて計画されていますが、まだ具体的には進んでいません。

現在建設中の区間は、設計速度100km/hで、暫定2車線で工事が進められており、当面対面通行での運用となるようです。

 

さて、ツアーに話を戻しましょう。

今回、その区間の中でも、新光トンネルと朝里川温泉橋、さらに小樽JCT余市~札幌方面のBランプを見ました。

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(地図では朝里川橋となっていますが、変更して朝里川温泉橋と正式に決定したそうです。)

 

まずはNEXCO東日本の方からのお話

まずは、札幌駅からバスで札樽道を走り、朝里ICを降り、朝里のインフォメーションセンターにて、NEXCO東日本の方のお話を聞きました。

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北海道の高速道路や、橋梁やトンネルの仕組みなどについて話してくださいました。

自分は高速道路が好きで、本や地図で調べることはありましたが、実際に詳しい方、ましてや本職の方にお話を聞くことはなかったので、非常にいい機会になりました。

小樽JCTのBランプを設置する作業をタイムラプスで撮影した映像を見せていただいたのですが、個人的にそれがとても興奮しましたね。最高でした。

 

さて、お話を聞いた後は、いよいよ建設中の現場に向かいます。

NEXCO東日本印のヘルメット!高まりますねぇ

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朝里インフォメーションセンターの真上に、朝里川温泉橋がかかっており、さらに少し進むとすぐに新光トンネルがあります。

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「新光トンネル」を歩く

というわけでまずは新光トンネルを歩いて往復しました。

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新光トンネルの余市側の出入口

予想はしていましたが、本当に構造物だけのトンネルで、看板もなければ、舗装すらされていませんでした。今しか見られない貴重な姿です。未成道とも廃道とも違う、独特な雰囲気を感じました。

新光トンネルは、小樽JCTから余市方面に向かって少し進んだ先にある、全長464.0mのトンネルです。NATM工法で作られ、平成25年12月20日に掘削を開始し、平成26年7月11日に貫通しました。

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新光トンネルの説明(戦利品参照)

464.0mしかないので、歩いて往復してもそんなに大変ではありません。(とはいえ、ツアーにも年配の方はいたのですが大丈夫だったのでしょうか…笑)

内部はこんな感じです。

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トンネルの中間地点には「232m」の表示がついていました。普段から貼ってあるのか、このツアーのためにわざわざつけたのかは不明です。いずれにしても興奮ポイントなことには変わりないですね、はい。

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朝里川温泉橋」を歩く

さて、トンネルを往復して歩いた後は、その南の朝里川温泉橋を歩きました。先程インフォメーションセンターの上にかかっているといったあの橋梁です。

朝里川温泉橋は、元々朝里川橋という名前で建設をしていましたが、付近一帯の地名としては、「朝里川温泉」で一つの地名であるということから、正式に「朝里川温泉橋」という名前に決まったのだそうです。

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朝里川温泉橋」のネームプレート

長さ615.5mの道路橋梁で、張出し架設工法によるPC8径間連続ラーメン箱桁橋(僕もよく知りません)の形式の橋だそうです。最大橋脚高は39.5mだそうです。地上から約40mのところに路面があるということです。たかーい!

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ちなみに、615.5mもの長さの橋で、朝里川という川を渡りますが、特に大河川というわけではなく、どちらかというと陸橋の側面が強い印象でした。

こちらもまだアスファルト舗装されていません。

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ここが開通して、車で走るようになったら、この橋の途中で一瞬だけ小樽の海が望めるようです。

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右奥に少しだけ海が覗く

 

「小樽JCT」を歩く

さて、お次は再びバスに乗車して、小樽JCTへ向かいます。

余談ですが、バスが、関係者以外立ち入り禁止的な区域に入っている瞬間は、最高でした。合法的にNEXCOの用地に入っているぞ…!みたいな。すいません、意味不明ですね(苦笑)

さて、話を戻します。小樽JCTは、もともと札幌方面と余市方面だけを結ぶハーフJCTとして、AランプとBランプのみの建設を予定していました。と言いますか、小樽方面と余市方面を行き来する車は多くは見込めないとして、そちら側のランプは運用の許可が下りなかったそうです。しかし、災害時や緊急時の代替路としての役割を考えると、フルJCTであることが不可欠だとして、小樽方面と余市方面を行き来する、CランプとDランプの運用については、今春に許可が下りました。

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小樽JCTのランプの位置

現在、Bランプのみ、姿を見せています。Bランプは、今年7月に、深夜に通行止めをして、一夜で架けられました。

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右側に掛かる新しい感じの橋が、小樽JCTのBランプ(余市方面→札幌方面)

とてもかっこいい橋であります。美しい曲線をえがいております…。

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ちなみに見づらいですが、緑のフェンスのすぐそこは札樽自動車道です。高速道路界隈の言葉を使えば、完全にここは「高側道」であります。いや、それどころじゃないかもしれないです。道ですらないですから…。

 

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片側2車線の立派な高速道路です。奥にはなんとなく非常電話の看板が確認できます。

ビュンビュンと目の前を100km/h相当の自動車が往復していました。そこで、改めて確認しました。

「そうだ、ここは普通は一般の人が立つ場所ではないんだ」と。

この特別感を噛みしめながら、未来の小樽JCTの姿を想像しつつ、橋を眺めていました。

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Bランプの外観



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奥が余市方面で、右後方にBランプが伸びる

 

最後は、この坂を上った後、ここまでついてきてくださったNEXCO東日本の方の話を聞き、高速道路ウォーキングは幕を閉じました。

まだ舗装もされておらず、看板も立っていないような、構造物だけの状態のトンネルや本線橋梁を歩き、さらに、4本のうち1本しかまだ完成していないようなJCTを間近に見学、と、盛りだくさんの内容でした。どれもこの限られた期間しか見られない貴重な姿であり、特別な体験をさせていただきました。

緑看が大好きな僕にとっては少し物足りなさもありましたが、高速道路が大好きな僕にとっては夢のようなイベントでした。

開通したら、自分の手で運転をして、この区間を利用したいと思います。

さて、高速道路ウォーキングが終わって満足しました。

 

戦利品

ここで、戦利品、つまり、このツアーで手に入れたものを紹介します。

朝里インフォメーションセンターに入る際に、こんな袋をもらいました。

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中身はこんな感じです。

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事業概要。中には事業の必要性についてや、計画の地図が載っている。

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案内していただいたNEXCOの方のお手製(らしい)。橋やトンネルの仕組みが分かりやすく載っています。

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NEXCO東日本グッズ

 

家宝にします。

 

 

 これで終わり?

…ところで、このツアーの名前なんでしたっけ?

 

「未踏の高速道路をウォーキング&定番グルメ満喫日帰りツアー」

でしたね。なんと、まだ前半部分しか達成していません。

ですが、文章を書くのに疲れてしまったので、後半のグルメツアーは写真と少しのコメントで終わりにしようと思います。

 

昼食は、小樽あんかけ焼きそばを、ニュー三幸小樽本店で食べました。

海鮮の具がたくさんのっており、麺の硬さもちょうどよく、トロっとした餡がたくさんかかっていて、めっちゃおいしかったです。

…写真撮り忘れてました(汗)。すいません。

 

次は、余市町の山本観光果樹園に行きました。

ここではフルーツ狩りをしました。取り放題食べ放題でしたが、持ち帰ろうとするとお金がかかるため、ぶどうとりんごを一個ずつ取ってその場で食べて終わりました。

ぶどうは僕が選ぶのが下手で残念ながら酸っぱかったのですが(周りの人たちは甘い甘い言ってたので、果樹園のぶどうがダメなわけでは決してありませんよ)、りんごは当たりで、とても甘くておいしかったです。

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山本観光果樹園のりんごの樹

 

最後に、同じく余市町余市ワイナリーに行きました。

僕が未成年なことと、この日が運悪く短縮営業で閉館直前だったことで、楽しめるのか不安だったのですが、ワインの作り方について説明があったりして、面白かったです。

成人になってお酒が飲めるようになったら、ぜひまた来たいですね。

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余市ワイナリーの外観

 

この日は晴天に恵まれ、絶好の旅日和でした。

約半日間のツアーでしたが、楽しめました。北海道ツアーズ様、そしてNEXCO東日本様、ありがとうございました。

そして、閲覧者の皆様、拙く長い文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。